この記事を読むメリット
- 2025年6月、キャッシュレス・クレジットカード分野で登場した最新サービス・制度の全体像がわかる
- スマホ決済・デジタルIDなど、多様な切り口から理解できる
- 生活やビジネス、自治体のキャッシュレス活用に向けたヒントが得られる
📌ニュース1:マイナンバーカードがiPhoneの「Wallet」アプリに対応
マイナンバーカードをiPhoneで利用できるサービスが、2025年6月24日から開始しました。
- マイナンバーカードをiPhoneの「Wallet」アプリで管理可能に
- 利用方法:iOS 18.5以降を搭載したiPhone XS以降。最新のマイナポータルアプリとお手元のカードを使って、iPhone(「Wallet」アプリ)に追加できます。
- 当面の用途:コンビニでの証明書取得(住民票の写しや印鑑登録証明書等)、マイナポータルへのログイン
さらに今後、医療機関等での利用(マイナ保険証)や、店舗や窓口での本人確認・年齢確認・住所確認にも利用が拡大する予定です。なお、身分証明書機能がiPhoneに搭載可能となるのは、アメリカ以外で初となります。
📌ニュース2:PayPay残高カードが全ユーザーへ提供
2025年6月30日、PayPayより以下のニュースがリリースされました。
- 本人確認(eKYC)が完了した全ユーザーに、「PayPay残高カード」(バーチャルカード)を提供開始
- Visaが使えるオンラインショップで、PayPay残高から支払えるバーチャルカード
- Google Payと連携し、Chromeなどのブラウザでカード情報が自動入力される利便性も実現
- 「PayPayステップ」の対象となり、ポイント付与も継続されます
これにより、「PayPay」未導入のオンラインショップでも「PayPay残高」での決済が可能となり、ユーザーの利便性が向上しました。
📌ニュース3:三井住友カード「Olive Infinite」発表
2025年6月16日、三井住友銀行とSBIグループは、金融サービス連携を強化する目的の業務提携を発表しました。合わせて両社は、「Olive」で最上級ランクの資産運用サービス「Olive Infinite」を立ち上げ、2026年春のサービス開始を目指しています。
本サービスの特徴は、最大11万円相当の継続特典を用意し、SBI証券の投信積立では最大6%のポイント還元を実現する点です。
また、メタルカード、コンシェルジュデスク、プライオリティパス、各種ラウンジサービスといった最高ランクのプレミアムサービスが提供される予定です。
これにより、富裕層向け市場を狙い、「キャッシュレス=価値体験」という高付加価値戦略を明確に打ち出しました。
📌ニュース4:ゆりかもめでクレジットカード乗車サービス開始
2025年6月30日、(株)ゆりかもめ、三井住友カード(株)、(株)ジェーシービー、QUADRAC(株)は、2025年7月14日始発から、タッチ決済でゆりかもめを一日に何回利用しても最大820円となる「一日上限サービス」を開始することを発表しました。
- 一日の上限運賃が自動的に適用されることで、ゆりかもめ沿線での観光がより便利かつお得になる
- 券売機に並ぶことなく、快適さとスムーズな移動を両立する新しい乗車スタイル
- 磁気券発行に伴う紙資源を削減することで、環境負荷の低減に貢献
通勤・観光者向けの利便性向上に加え、交通運営の効率・環境面でのメリットが期待されています。
📌ニュース5:肥後銀行「くまモン!Pay」発表
肥後銀行は新たなキャッシュレスサービスとして「くまもん!Pay」を発表しました。(2025年6月16日より利用開始)
- 熊本県内の金融機関やメガバンクから残高30万円を上限にチャージ可能となり、「Visa」や「iD」に加盟する国内外の店舗などで、プリペイドカードのように利用可能
- 熊本県内の交通機関で支払いでき、200円の決済ごとに1ポイント付与される
今後、自治体とキャッシュレスカードを連携させるモデルとして、全国展開の可能性があります。
まとめ
2025年6月は、国や自治体がキャッシュレス分野で新たなサービスを開始する動きが活発でした。また、各社はキャッシュレスを通じ、決済にとどまらない「高付加価値の提供」を目指しています。
7月以降も進化が続くキャッシュレス分野に注目です。
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